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関節リウマチとは

関節リウマチは、自己免疫疾患の一種で、主に関節に炎症を引き起こす慢性的な病気です。
通常、体の免疫システムは外部からのウイルスや細菌を攻撃することで身体を守りますが、関節リウマチでは、この免疫システムが誤って自分自身の関節組織を攻撃してしまいます。

この結果、関節内に炎症が生じ、痛み、腫れ、そして関節の破壊が進行します。特に、手や足の小さな関節から症状が始まることが多く、両側の関節が対称的に影響を受けることが一般的です。

関節リウマチは、進行すると関節の変形や機能障害を引き起こすことがあり、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。しかし、早期診断と適切な治療により、症状の管理や進行の抑制が可能です。

症状としては、朝のこわばり、疲労感、発熱、体重減少などがあり、これらが数週間以上続く場合は、専門医の診断を受けることが推奨されます。

関節リウマチの症状

関節リウマチの症状は、個々の患者によって異なりますが、一般的には以下のような特徴的な症状が現れます。

関節の痛みと腫れ

最も顕著な症状は、関節の痛みと腫れです。
特に、手指や手首、足の関節が影響を受けやすく、左右対称に症状が現れることが多いです。
この痛みは、じっとしているときや朝に特に強く、活動を始めると徐々に和らぐことがあります。

朝のこわばり

関節リウマチ患者に特有の症状として、朝起きたときに関節が硬直して動かしにくい「朝のこわばり」があります。このこわばりは通常30分以上続き、ひどい場合には数時間に及ぶこともあります。

疲労感と全身のだるさ

慢性的な炎症が原因で、体全体が疲れやすくなり、だるさを感じることがあります。これは、関節の痛みや不快感と相まって、日常生活において大きな負担となります。

発熱と全身症状

関節リウマチは全身性の病気であるため、関節以外にも症状が現れることがあります。軽い発熱や体重減少、食欲不振などが伴うことがあり、これらの症状が続く場合は注意が必要です。

関節の変形と機能障害

病気が進行すると、関節の炎症が持続し、やがて関節の軟骨や骨が損傷を受けることがあります。この結果、関節の変形や機能障害が生じ、日常の動作に支障をきたすことがあります。
これらの症状は、初期の段階で適切に治療を受けることで進行を遅らせることが可能です。関節リウマチが疑われる場合は、早期に専門医の診察を受けることが推奨されます。

関節リウマチの予防と治療

関節リウマチは、現時点では確立された予防法がない疾患ですが、早期発見と適切な治療によって、症状の進行を抑え、生活の質を維持することが可能です。

予防について

関節リウマチそのものを完全に予防する方法は確立されていませんが、以下のような生活習慣の改善や健康管理が、関節リウマチのリスクを軽減する助けになる可能性があります。

規則正しい生活

健康的な食事、適度な運動、十分な睡眠など、バランスのとれた生活を心がけることが、免疫システムのバランスを保つ上で重要です。

禁煙

喫煙は関節リウマチのリスクを高めることが知られています。禁煙をすることで、関節リウマチの発症リスクを減らすことができます。

適切な体重管理

肥満は関節に余分な負担をかけるため、関節リウマチのリスクを高める可能性があります。健康的な体重を維持することが重要です。

治療について

関節リウマチの治療は、症状の進行を抑え、患者の生活の質を向上させることを目指しています。以下に代表的な治療法を紹介します。

薬物療法

薬物療法は、関節リウマチの治療の中心です。抗リウマチ薬(DMARDs)、生物学的製剤、ステロイド、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などが用いられます。これらの薬物は、炎症を抑え、関節の損傷を防ぎます。

リハビリテーション

理学療法や作業療法は、関節の機能を維持し、日常生活の動作を支援するために重要です。適切な運動やストレッチが、関節の柔軟性を保つのに役立ちます。

外科治療

重度の関節リウマチでは、関節の損傷が進行し、手術が必要となることがあります。関節の置換術や矯正手術などが行われ、機能の回復を図ります。

生活習慣の見直し

ストレス管理やバランスのとれた食事、適度な運動は、治療の一環として重要です。また、自己管理が病気の進行を抑える上で大切です。関節リウマチは、個々の患者に応じた治療計画が必要です。定期的な医師の診察を受け、治療方針を見直しながら、症状の管理を行うことが大切です。
適切な治療と自己管理により、関節リウマチと上手に付き合っていくことが可能です。